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出産後の女性は要注意! 「子宮復古不全」の原因・治療法


赤ちゃんを産むのは女性にとってまさに命懸けの行為で、妊娠や出産を経験することで、体調や機能に大きな変化を及ぼすもの。

妊娠・出産によって母体に大きな変化がありますが、これを妊娠前の状態に近づけることを復古と言い、この期間を産褥期と呼びます。

子宮底が妊娠前の大きさに戻る事を子宮復古と言いますが、産褥期に子宮の収縮が不良になることで「子宮復古不全」に陥る可能性があるため、注意が必要です。

今回はこの子宮復古不全の原因・治療をご紹介します。

原因



子宮復古不全は主に以下のような原因があります。

・ 胎盤や卵膜の一部が子宮に残存している
・ 子宮筋腫、子宮内感染
・ 分娩に時間がかかった
・ 尿の我慢、便秘
・ 多胎分娩、羊水過多、巨大児分娩による子宮筋の過剰伸展
・ 分娩時の難産、早産、大量出血

症状


血性の悪露や、多量の子宮出血、長期にわたる晩期出血などが子宮復古不全の基本的な症状です。
この状態には子宮が正常産褥の場合と比べて大きく、柔らかいという特徴があります。

子宮筋の退縮不全が原因で、断裂血管の止血が不完全になり、
胎盤剥離部の血栓形成・閉鎖が遅れてしまうので出血が長引く
もの。


胎盤片などの残存物は悪露と共に排出されますが、長時間子宮内に残ってしまい、胎盤ポリープを形成することで大出血を引き起こすケースも稀にあるので注意しましょう。

悪露が頻発すると残留物の流出が不十分になって、細菌感染や産褥熱を発生させてしまう可能性が
あります。

治療・対策

まずは子宮収縮剤を用いた治療を行っていきます。
感染によって子宮復古不全が起こっている場合、抗生物質の投与などの治療が一般的です。

薬剤の投与で子宮内の残存物が排出されない場合、子宮内容物除去手術を行っていく必要があるのですが、産褥1カ月以内だと子宮損傷が起こりやすいので、極力避けたい治療です。
最終手段だと考えておきましょう。
貧血を同時に起こしている場合、鉄剤を投与することも。

原因の1つに尿の我慢や便秘があるため、排尿・排便を我慢しない事も対策の一環となります。
医師の許可次第では分娩後、早めに歩行を再開することで治療効果を高めることが出来るでしょう。

吸啜刺激を与えることで、子宮の収縮が促進されます。

医師の許可を得ることが可能ならば、出来るだけ早く赤ちゃんに授乳してあげて下さい。