産後の出血!「悪露(おろ)」と生理のメカニズム
産後の出血!「悪露(おろ)」と生理のメカニズム
膣からの出血があった場合、生理だと考えるのが自然です。
しかし、産後の出血だと生理ではなく悪露(おろ)の可能性が高いでしょう。
今回は悪露と生理の仕組みについて紹介いたします。
産後で不安の多いお母さんは目を通してみてください。
悪露の基礎知識
悪露とは、産後すぐから始まる、出産時に子宮から出血した際の残り、剥がれ落ちた子宮内膜のかけら、胎盤があった場所や産道の傷跡からの分泌物を指します。
分娩直後2~3日ぐらいの悪露は真っ赤な鮮血で量が多いのが特徴です。
4~7日までは直後よりもトーンの暗い赤色で、生理程度の量に。
産後2~3週目になると褐色で量は少なくなり、産後4週目以降は黄色いクリーム状でごく少量の悪露が出ます。
産後の生理
悪露が終わってもすぐに生理が来るわけではありません。
授乳している場合はホルモン・排卵が抑えられるため、生理が来ないもの。
授乳している場合は産後5~6カ月、授乳していない方は産後2~3カ月で生理が再開されることが多いです。
しかし、授乳している方でも1カ月で生理が始まることもありますし、1年前後生理がストップすることもあるため、個人差が大きいと言えるでしょう。
早い時期の生理と悪露の見分け方
生理の再開は子宮の状態を知るための助けとなるものですが、生理の再開が1カ月前後と早い場合、悪露との区別ができずに不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、この時期の悪露と生理とでは形状が大きく異なります。
量は少なく、色も全く違うので、まず区別がつくのではないでしょうか。
ただし、悪露も子宮の状態を表し、産後1カ月前後でも悪露と生理の見分けがつかないようだと気を付けてください。
以下の項目に当てはまる場合は注意が必要です。
悪露の量が多く、血が流れるような感じが続く
腹痛があり痛みが続く、もしくは強くなる
悪臭を伴う
熱・微熱
悪露の量が減らない、色が変わらない
一カ月以上悪露が続く
このような状態が続いている場合は、子宮の回復が芳しくない可能性があります。
症状が重くなると赤ちゃんの世話にも影響をきたすため、思い当たる節がある場合は、念のため病院で診断を受けてください。