かわいい【わが子のため】産後に女体は、変化する
かわいい【わが子のため】産後に女体は、変化する
産後、女性の体は大きく変化しますが、「なぜこんなに変化するの?」という部分よりは「産後するべき対処法」や「妊娠中にするべき予防法」に焦点が行きがちですよね。
そこで今回は焦点を変えて「なぜこんなにも体が変化してしまうのか」ということをご紹介しようと思います。
これを読むことで、自分の体に起こっている目に見えない変化を知ることで、産後ケアに役立てていただければと思います。
抜け始める髪の原因は、女性ホルモンバランスの崩れ
まずは、産後に女性ホルモンバランスが崩れてしまう、という変化が起こります。
その結果として引き起こされる症状として「抜け毛」があります。女性ホルモンには二種類あり、エストロゲンとプロゲステロンと呼ばれるものになります。
妊娠していない状態では、この二つが交互に働きバランスを保っています。
プロゲステロンは排卵を抑制し、細菌が入らないように子宮口の粘液を増加させる、などの働きがあります。
一方、エストロゲンの働きは子宮を発達させる、コレステロールの増加を抑えるという働きのほかに毛髪を発達させる、毛髪の成長期を持続させる、といった毛髪に影響を与えるという側面を持っています。
妊娠中と産後では、プロゲステロンとエストロゲンの優位性とそのホルモン量が急激に変わることでバランスを崩し、抜け毛という状態を生み出します。
女性にとって、命とも言える大切な髪ですが、産後1年を目安に戻ると言われているので心配しすぎないようにしましょう。
どうしても気になる方は、相談してくださいね。
お母さんの産後トイレ事情
妊娠から出産を経ることで、体の真ん中に位置する骨盤をとりまく環境が大きく変化します。
そのため、産後の女性にさまざまなトイレに関する悩みが上がってきます。
例えば、尿漏れ、便秘や痔などもその一つです。
尿漏れの原因として考えられるものに、妊娠中の子宮の拡大があげられます。
子宮が大きくなることで膀胱を押してしまいます。
その結果、少しの力を加えただけでもその力が膀胱へと伝わり尿漏れが起きてしまいます。
そして、産後は出産の際に赤ちゃんが産道を通ることで、骨盤底筋が傷ついたり、筋肉が引き伸ばされてしまったりすることで、尿道を締める働きが衰えてしまうことが尿漏れの原因となります。
産後1カ月くらいから、骨盤底筋を鍛える体操を始めましょう。
産後すぐになりがちなのが、便秘や痔です。
出産のときに腸内の水分が減少する、母乳へと体内の水分が回ってしまうということが上げられます。
また、慣れない子育てのストレスによる場合もあります。
解消方法としては下剤を使うのはできるだけさけて、まず水分を2リットルは摂るようにしましょう。
そして食事は、根菜類や豆、キノコなどを摂るように心がけましょう!
産後、胸は大きくなるものの…
出産後は赤ちゃんに母乳を与えるために、女性の胸は大きく変化します。
母乳を作るための乳腺が発達し、その乳腺を守るように脂肪がつくためです。
しかし、大きくなる胸と共に皮膚が伸びてしまう事実もあります。
そこで「胸が大きくなった」と喜んでいられるのも一時です。
卒乳してしまうと、役割を終えた乳腺が縮むことで、胸自体が小さくなってしまい、伸びた皮膚がそのままになることで垂れてしまいます。
また、大きな胸を支えていたのが、クーパー靭帯と呼ばれているものです。
このクーパー靭帯はコラーゲンから成り立っており、重みなどで伸びてしまいます。
一度伸びてしまうと元に戻りにくいのです。
なので、授乳用のブラをつける、胸を支える大胸筋を鍛える、食事の際には胸にハリを与える効果があるというビタミンAを摂るように心がけましょう。
ビタミンAが含まれている食材は、ニンジン、レバー、カボチャ、しそ、鮎などがあります。
女性にとって人生最大のイベントともいえる出産を経験し、さまざまな体の変化を経つつもさらに素敵な女性を目指しましょう!