江東区木場、木場駅より徒歩1分の美容皮膚科と形成外科 
ウェルネス東峯|シミ シワ レーザー脱毛に対応

気付かず進行している『子宮脱』:その症状と予防法

気付かず進行している『子宮脱』:その症状と予防法

子宮脱とは

子宮脱とは子宮が膣の外側に飛び出した状態のことです。
骨盤の中には子宮、膀胱、直腸を支える筋肉群があり、これを骨盤底筋群と呼んでいます。
この骨盤底筋群が弱まったり傷ついたりして子宮、膀胱、直腸の臓器が下がってきてしまうことを「性器脱」 と呼びます。
とくに子宮が落ちてきてしまうことを子宮脱と言います。

女性の身体イメージ

子宮脱の症状

子宮脱は、軽いものだと自覚症状がありません。
完全な子宮脱であれば膣のあたりに違和感を覚えたり痛みがあったりしますが、そこまで進行するまでは自分で気がつくことは難しいです。
しかし、子宮脱の影響で尿道の位置がずれたりねじれたりして、尿の出が悪くなったり逆に 頻尿になったりという方向で症状が現れるケースがあるのです。
ひどくなると尿が完全に出なくなり、膀胱炎になったり腎臓の病気になったりしてしまいます。
また、くしゃみをしたり笑ったりした拍子に軽く失禁してしまうのは「腹圧性尿失禁」というのですが、 これも骨盤底筋群のゆるみが原因で起こるものなので、性器脱・子宮脱を知るひとつの兆候として 意識してもいいかもしれません。

女性トイレイメージ

子宮脱の原因

程度の軽いものを含めるとお産を経験した女性の半数は子宮脱になると言われています。
子宮が完全に飛び出さない程度のものは子宮下垂と呼ばれます。
子宮下垂や子宮脱は骨盤底筋群の弱体化によって起こるもので、子宮脱のリスクが多い人のタイプは以下のとおりです。
・肥満体型
・便秘になることが多く、強くいきむことが多い
・ 3人以上を産んでいる
・3,500グラム以上の赤ちゃんを産んだ
・35歳以上で出産を経験した
・重いものを持ち上げる、立ちっぱなしなど

肥満体型断面図

子宮脱の予防法

子宮脱の原因には多産や高齢出産などもあるため、簡単に忌避していいような性質の症状でもありません。
お子さんを産んだ勲章みたいなものでもありますからね。
重いものになると手術が必要となることもありますが、まずは予防を心がけましょう。

お腹をおさえる様子
【予防法1】無理な出産をしない

高齢出産の場合は、自然分娩にこだわらないことも大事です。
無理な出産が子宮脱の原因です。
帝王切開に対応できるよう、設備の整った産婦人科を選びましょう。

【予防法2】骨盤底トレーニングで筋肉のゆるみを抑える

骨盤底筋群が傷んだりゆるんだりすることが原因なので、筋肉を鍛えることが予防になります。
子宮脱は自覚症状が遅いので注意が必要ですが、すでに下垂してしまった子宮は筋肉を鍛えても戻りません。
骨盤底トレーニングが有効ですが、これはあくまで早期からの予防となります。
お部屋でカンタンにできる骨盤底筋トレーニングをご紹介!

【予防法3】肥満防止

肥満による内臓脂肪の増加は腹腔内部から子宮や膀胱などの骨盤内の臓器を圧迫します。
これが子宮脱の原因になります。
要は、子宮が上から押されるのですね。
ですから、太りすぎないことが予防になります。

【予防法4】便秘の防止

強くいきむことで腹圧が上がり、それが子宮脱の原因になっています。
常に便秘で強くいきむ癖が付いていると、その必要がないときでもいきみを強くしてしまう傾向にありますので、まずは便秘グセにならないことが大事です。
食物繊維豊富なもの、水分の多いものなど、食べ物に気をつけて、運動不足にならないようにしましょう。
これは上記の肥満防止にもつながります。
結局は健康的な生活をしましょうということになってしまいますが、子宮脱の予防のついでに健康な生活習慣が身につく、健康な生活習慣によって子宮脱の予防にも繋がる、と考えてみてください。

子宮脱になりにくい生活習慣を

まずはいいお産をする。
そして無症状なうちに骨盤底トレーニングで予防、さらに健康な生活習慣を獲得する。
これが性器脱・子宮脱予防のポイントです。
子宮脱は長い時間をかけて進行します。
骨盤底筋群を意識して、毎日を積み重ねていきましょう。

TOP